代表・顧問からのご挨拶

代表挨拶

MIS設立の根本の動機は2011年夏ミャンマーで経験した衝撃にあります。政府関係者の高級住宅が立ち並ぶ通りのすぐ隣にはスラム街があり、スラムの人々はその貧困ゆえに家畜と寝床をともにせざるをえない状況でした。これまで日本の恵まれた環境でぬくぬくと育った自分にとってその惨状はあまりに衝撃的であり、今でも目に焼き付いています。
世界では日本のような環境は希有であり、ミャンマーで目の当たりにしたような状況がまれでないことを身をもって体感しました。この経験を経て国際支援に興味を持つようになり、学生の自分にもできる、自分ならではの支援のあり方とは何なのか模索しました。2011年12月国際支援の多様な形態を学ぶため世界各国から支援の集まっているカンボジアを訪れた際、タヤマ実践カレッジに足を運びました。帰国後、タヤマ学生との交流が自分の中で非常に印象強く残り、彼らとともに新しい未来を切り開いていきたい、学生同士が協力し合い、自分たちで考えた独自の支援を行うことによって社会に貢献していきたいと考えるようになりました。そしてこうした学生同士のネットワークを世界に拡大し、様々な国で学生による社会貢献活動を広めることで、学生同士の交流によるネットワークを駆使した国際支援を実現させることを目標に2012年1月MISを設立しました。
現代におけるインターネットの普及、ソーシャルメディアの発達はグローバル化を促進し、私たち個人と世界との距離は縮まっていく一方です。個人と世界との結びつきが強くなった今だからこそ、社会貢献意識の視野を世界に広げ、学生でも世界に対して積極的に働きかけることが大切だと考えています。
国を超えて学生同士がつながり、それぞれの独自な価値観を持ち寄ることで生まれるダイナミックな議論を通じて、「学生という立場から、学生だからこそできる社会貢献プロジェクト」を計画、実行することが私たちMISの使命だと考えています。この使命に則り、2012年夏にはカンボジアの学生との共同教育プロジェクトを成功させました。
学生という立場でも国を超えた協力を通じて世界に対してインパクトを与えることができるのだという強い信念をもって、今後私たちはさらに様々な国へネットワークを拡大し、世界的な視野を持って社会貢献活動に尽力を尽くしていきます。

2012年10月
共同代表 長谷川太希

私たちMISは、国を超え、文化・育ってきた環境・生活あらゆる面で異なる学生同士の交流・議論によって、多角的な視点から課題を発見し、解決策を生み出し、実施することを目指しています。
学生主体の組織であるため、学生との協力・共創という点に焦点を絞り、世界中の学生と切磋琢磨していきたいと考えております。
議論と実行を伴うPDCAサイクルを迅速に回すことにより、活動の対象となる現地の子供たち等、協力する現地学生、MISメンバー、我々をサポートしてくださる方々すべてが、満足と感動を得られるような活動を続けていきたい。そんな思いで日々活動しております。
新しいこと、もの、人への弛まぬ興味。自分と異なる他者の受容。常にこれを意識しつつ、微力ながら社会へ貢献し続けることができれば本望です。

2012年10月
共同代表 谷雄太

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[English]
The experience in Burma changed my perspective, and offered me a chance to start MIS. When I went to Burma in 2010, I saw the terrible scene at a slum town. The people had no house to live, no money to feed their children. They were really suffered from poverty. This scene shocked me and aroused my strong feeling that even though I was a normal student, I wanted to do something to change this society and eliminate the poverty. After that, we had a memorable conversation with the local students, which made us think that we should change the society with these students. They had a strong desire to develop their society. Now our organization aims to cultivate leadership to make a change in a society, and cooperates with each other across borders. Taiki Hasegawa

Our purpose is to produce next leader by implementing cycle of problem findings and problem solving. It will be achieved more effectively by multilateral interaction with students because there are so many kinds of difference among students from different countries and understanding and overcoming them will contribute us, students, to grow as next leader.
I, as a co-founder, want to satisfy the needs of stakeholder of MIS, for example, partners in other countries and people or organization that support us, people who join our project , and member of MIS. In a rapidly changing world, we want to contribute to society even a little.Yuta Tani

顧問挨拶

日本は21世紀に入ってから長く経済不振に見舞われているだけではなく、2011年3月11日に東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災以後は国内の震災復興・原発問題等も抱えるようになりました。また海外との関わりに目を移せば、東アジア諸国とは国境を巡る問題をはじめ、環太平洋圏に枠を広げると、日本のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の参加問題等をはじめとする様々な軋轢の中におかれた我が国の現状があります。
この内憂外患の時代に日本がおかれたのは史上初ではありません。歴史の少し前を見れば第一次世界大戦が終わり、日本が太平洋戦争に突入せざるを得なかった頃の時代に、状況的に似ていると言える要素を正しく指摘する歴史家や専門家もおります。そうした方々の説諭には共通する部分があります。それは、国難の時代にあっても、大局的なものの見方や、挑戦的な精神をもち、世界と渡り合いながら国難に向き合う、数限られた若者たちの努力により、我が国が何度も救われてきた事実を指摘する部分です。
若者だからできる大局的な史観、大胆な発想や挑戦が今こそ、新しい日本を背負う世代に求められております。国境を越えて、同じ世代の若者同士がボランタリーに連携することができるのは素晴らしいことです。政治や経済のしがらみを排し、熱意で支えられたその絆こそ、明日の世界を支える架け橋になってゆくのではないでしょうか。
MISは、国境を越え次世代を担うそのような志を持った若者達が切磋琢磨することができる空間をデザインし、将来諸国の未来を担っていくリーダーの育成に挑戦しております。自発的に考え、議論し、実行し、改善する、一連のマネジメントサイクルを通しカンボジア学生との交流を行う【JCSI部門】、交流の輪を広げる【ネットワーク構築部門】そして組織展開を促す【ファシリテーション部門】の3つのグループに分かれ、活動を続けております。
かつて国難におかれた若者たちが、その尊い志を持ちながらも、歴史に埋没せざるを得なかった事実があります。本人たちの努力は決して無駄にはなりませんでしたが、その時代が十分に若者たちの斬新な発想についてゆけなかったことも確かです。この時代はそうあって欲しくありません。彼ら/彼女たちの挑戦を積極的に応援していただきたく、皆様のご理解とご支援をお願いします。

東京大学大学院 総合文化研究科
関谷 雄一

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